海藍『稀刊ツエルブ 明治96年13月号』

 なにごとかってトリコロ特装版付属の小冊子ですが、もうこれが異常。
 本誌が147ページでもうこの時点で芳文社版のボリュームを越えてるわけですけど、それに対して小冊子のほうは161ページでなぜおまけのほうが分厚いのかまったくもって意味不明。 装丁も随所に仕込んだ小ネタ含めて凝ってるし。 ディアゴスティーニかおまえは。
 んで肝心の内容はこれまでに芳文社のあっちやこっちで描いてた作品の総集編。 正直、芳文からメディアワークスへ移籍する直前の連載が載ってれば十分かなーと考えていただけに、まさかこんな全部載せ状態だとは予想もしていなかった。
 なぜか大量に入荷していた近所の本屋の平台を見た時は、一瞬自分の目がおかしいのかと思いましたが、そりゃさすがにこんだけ載せれば分厚くもなるわねぇという感じ。
 単品で商品化しても十分売れそうな完成度であり、これで1260円はいっそ安すぎると言っても過言ではない*1


 まーともかくどこかトチ狂ったような豪華版なので、来月発売の通常版を待っている人もちょっとお金をプラスして特装版を買いましょう。 通常版は820円、特装版は1260円と、プラス400円程度で海藍の単行本がもう一冊手に入ります。
 どっちがおまけだか分かりゃしないパッケージングの違和感は必見。

*1:極端に古い作品もあるから、作者の側が嫌がったっていう可能性も否定できないが。